みなさん
「英語を使えるようになりたい」
と思ったことはありますか?
大人の「学び直し」として、英語はとても人気があります。[1]ソニー生命:シニアの生活意識調査2018。
けれど、英語にかぎらず語学の習得にはかなりの時間がかかります。
地道な努力も必要です。
仕事をしながら勉強時間を確保し、毎日コツコツ英語を勉強するのは大変なことです。
とくに、いそがしく働く社会人には英語学習はかなり難しいです。
だから英語の学びなおしをはじめても、挫折する人はとても多いです。
大人になってから英語を勉強したけれどすぐに挫折した、という人におすすめしたいことがあります。
それは
「英語×AI」
です。
AIとは、あの「人工知能」です。
「英語×AI」とは、AIをつかって英語を活用する方法のことです。
「英語×AI」を学ぶことには
- 英語学習を時短できる
- 人工知能への理解が深まる
などのメリットがあり、時間がないけど学び直しをしたい社会人にとてもおすすめです。
英語の学習にはどれくらいの時間がかかる?
英語は人気がありますが、マスターするのには時間がかかります。
これが、はたらく大人にとっては
- 英語を勉強したい
- けれど学習につかう時間がない
というジレンマになります。
「英語×AI」について説明するまえに、ふつうに英語を勉強したらどれくらいの時間がかかるのを確認しましょう。
英語の習得には3,000〜5,000時間かかる?
ある研究によると、英語を習得するのに3,000時間以上かかると考えられています。
一般的には、実用的な英語力を身につけるに
は3,000時間から5,000時間の集中的な学習が
必要とされる(Odlin,1992;中島,2006)
かりに英語の習得に3,000時間の勉強が必要だとします。
いまの日本では
- 小学校(高学年から)
- 中学校
- 高校
などで英語を学びます。
けれど、いまの社会人は中学・高校のみで英語を勉強した人がほとんどです。
中学・高校で英語を学んだ人は、910時間の英語の授業を受けています[2]AERAdot.:AI翻訳で英語の勉強はもういらない? 専門家の答えは…。
ということは、習得するまであと2,100時間の勉強が必要ですね。
まいにち2時間勉強ても、2,100時間勉強するのに約3年かかります。
家庭があったり子供がいる社会人にとって、1日2時間勉強するのはとても難しいです。
残業や休日出勤だってありますから、毎日勉強する時間を確保できる人は少ないでしょう。
もし
- 学校で学んだことは忘れた
- 英語は苦手で全然覚えていない
などに該当すればゼロから学びはじめる事になり、3,000時間以上必要になってしまいます。
毎日3時間勉強しても、2.7年かかる計算です。
これでは、習得するまえに挫折するのも無理はありません。
日本人には英語は向かない?
説明したように、ほとんどの日本人は長期間にわたり英語教育を受けています。
それなのに、英語にたいしての苦手意識がある人がほとんどです。
ただ苦手意識があるだけでなく、日本人は英語が得意ではない、というデータもあります[3]ニッポンドットコム:日本人の英語力、非英語圏で53位に後退:スイスの教育機関調査。
なぜ日本人は英語が苦手なのでしょうか。
理由としては
- 英語を勉強しても使う機会がすくない
- 性格的にシャイだからチャンスがあっても英語を使わない
などが考えられます。
英語を活用する機会がないし、さらには英語をつかうのが恥ずかしい、と思っているのです。
ほかにも理由はあります。
おそらく最もおおきな理由は
「英語と日本語とのちがい」
だと思います。
日本語と英語は仕組みが異なる言語です。
スペイン語やフランス語を母国語として理解している人なら、英語を学ぶのはそこまで大変ではありません。
言葉どうしが似ているからです。
けれど、日本語を母国語としている人が英語を学ぶのはけっこう大変です。
これは、日本語と英語がまったく違う構造の言葉だからです。
整理すると日本人は
- 英語は日本語とかなり違う言語なので理解しにくい
- 英語をつかう機会がない、もしくは使わない
などの理由により、英語を学んでも英語が苦手なのです。
だから、長い期間にわたって英語を学んでもなかなか身につきません。
「英語×AI」とは?
ここまでで、日本人が英語が苦手な理由がわかったはずです。
ここからは、そんな日本人におすすめな
「英語×AI」
についてです。
「英語×AI」の学習には3つのステップがあります。
それは
- 英語の基礎を学ぶ
- AIを使って英語力を拡張
- 英語を活用(実践)
この3つです。
それぞれ説明します。
英語の基礎を学ぶ
AI(人工知能)は便利ですが万能ではありません。
むしろ、AIにできることは限られています。
だから英語に関連したAIを使いこなすためには英語の知識が必要です。
とくに、英語の文法など基礎の部分は大事です。
基礎がわからないと、AIがミスをしても理解できません。
「英語×AI」でも、最初は英語の基礎から勉強することになります。
けっきょく、すべてにおいて基礎知識は大事なのです。
AIを使って英語力を拡張
英語の基礎的な能力は
- リスニング(聞く)
- スピーキング(話す)
- リーディング(読む)
- ライティング(書く)
などに分けられます。
「英語×AI」では、これらの基礎的な勉強をしたのちAIをつかって能力を拡張します。
AIをつかい、持っている英語力を掛け算で大きく伸ばすようなイメージですね。
AIといっても、つかうのはスマホアプリだったり、専用の小型端末です。
だから誰でも利用することができます。
具体的にどのようなアプリや端末を使うかは記事の後半で説明します。
英語を活用(実践)
英語の基礎を学び、アプリや端末をそろえたら、あとは実践しながら学ぶ段階になります。
実践する方法はたくさんあるので、例を挙げます。
英語の会話力(話す・聞く)を学びたいなら
- 街で困っていそうな外国人観光客にはなしかける
- 外国人の友達をつくる
- 好きな洋画を日本語字幕ではなく英語字幕で鑑賞する
などがオススメです。
英語の文章の読解力をつけたいなら
- 洋書(英語で書かれた小説)を読む
- 英字新聞を読む
などがオススメです。
英語で文章を書く力をつけたいなら
- 新聞
- 洋書
などの文章を写経(書き写し)してみましょう。
とても地味ですが、確実に力をつけることができるはずです。
「英語×AI」を学ぶメリット
まずは「英語×AI」を学ぶ3つのステップを紹介しました。
つぎは「英語×AI」を学ぶメリットを紹介します。
はじめに整理しておくと「英語×AI」を学ぶことには
- 英語学習につかう時間の時短
- すぐに英語を活用できるようになる
- AIについても使いながら学べる
などのメリットがあります。
英語学習につかう時間の時短
「英語×AI」を学ぶことのメリットのひとつめは
「学習時間の時短」
です。
英語を学ぶのは簡単ではありません。
- 語学の天才
- すでにスペイン語やフランス語を習得している
などでない限り、英語の学習には時間がかかります。
「英語×AI」なら、まず英語の基礎を学びます。
あくまでも基礎なので、3,000時間〜5,000時間もかかりません。
確実に学習時間を時短できます。
基礎だけなら、時間がない中高年でも取り組みやすいはずです。
時短によって余裕ができたなら、その時間をつかって
- 欧米の文化
- 異文化コミュニケーション
などを学ぶのも良いと思います。
これらの知識があった方が、英語圏の人とスムースにコミュニケーションができるでしょう。
すぐに英語を活用できるようになる
どんな知識でも活用しないと身につきません。
英語もそうです。
活用することによって、学習内容が記憶に定着するのです。
それに、学んだ知識を活用することはとても楽しいです。
「英語×AI」では、英語の基礎を学んだあとは実践にうつります。
だから、英語を学ぶ楽しさを早く実感でき、挫折しにくいのです。
AIについても使いながら学べる
3つめのメリットは
「AI(人工知能)」
についての理解が深くなることです。
「AIなんて自分には関係ない」
と思っているかもしれませんが、AIは
- 2000年頃におけるパソコン
- 2010年頃におけるスマホ
のようなものです。
想像してください。
- 2010年になってもパソコンが使えない社会人
- 2020年になってもスマホが使えない社会人
をやとってくれる優良企業はありますか。
よほど優秀な人でないかぎり、テクノロジーにうとい人は就職・転職が難しいでしょう。
AIを使いこなせなかったら、時代の変化についていけなくなるのです。
だから「英語×AI」で人工知能に触れることは大きなメリットになります。
「英語×AI」の具体例
「英語×AI」の具体的な例をあげます。
これからは知識を暗記するのではなく活用する時代
これまで
「学習」
というと、情報を暗記することを意味していました。
いまはインターネットのなかに膨大な情報があります。
だれでも、ネットで情報を得られるのです。
だから、情報を暗記することには昔ほどの価値がありません。
それに人はAIやスマホなど「機械」の記憶力には勝てません。
これからも記憶力という面では、人と機械との差はひらく一方です。
情報(知識)を記憶する力ではひとは機械に負けます。
しかし、知識を現実世界に応用・活用する力は機械よりも人の方が圧倒的に上です。
人には知性がありますが、AIなど機械には知性がありません。
これは得手不得手の問題でもあります。
人は情報を活用するのが得意で、機械は情報を記憶するのが得意です。
ならば、人が機械の得意分野を理解し、道具として使いこなせば良いだけです。
英語などの学習に関しても、AIやスマホなどのテクノロジーを活用することは大事です。
テクノロジーを活用すれば、時短で目標を達成できます。
それに、人の能力は急には伸びませんが、テクノロジーの進化は人よりも早いです。
情報の暗記は機械にまかせて、人は情報を活用する。
これからは時代はこれが主流になるのではないか、と思います。
引用・脚注
↑1 | ソニー生命:シニアの生活意識調査2018 |
---|---|
↑2 | AERAdot.:AI翻訳で英語の勉強はもういらない? 専門家の答えは… |
↑3 | ニッポンドットコム:日本人の英語力、非英語圏で53位に後退:スイスの教育機関調査 |
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