クロススキリングとは?意味やリスキリングとの違いをわかりやすく解説

この記事では

  • クロススキリングの意味
  • クロススキリングのメリット

などについて説明し、さらに
クロススキリングとリスキリングの違い
について説明します。

「リスキリングはなんとなくわかるけど、ほかの〇〇スキリングの意味は全然わかんない」
こんな風に思っている方はぜひ読んでください。
この記事を読めば、リスキリングについての理解もきっと深まるはずです。

クロススキリングの意味

はじめに、クロススキリングの言葉の意味を解説します。

言葉の意味を理解するため、クロス・スキリングの英語のスペルを見てみましょう。
クロス・スキリングは英語だと
「Cross Skilling」
という表現です。
後ろの「Skilling」には「スキルを身につける」というような意味があります。
そして「Cross」には「交差させる」というような意味があります。

ここまで読んでピンときた方は多いと思いますが、クロススキリングにはスキルを交差させる、という意味があります。
なので、クロススキリングとはどんな意味か、これを一言でいえば
「今持っているスキルとは別の分野のスキルを身につけること」
こんな風になります。

たとえば

  • 営業のスキルを持っている人が
  • 営業とは直接関係のない商品開発のスキルを学ぶ

このような、すでに持っている分野のスキルとは異なるスキルを持つことがクロススキリングです。

クロススキリングのメリット

次はクロススキリングのメリットを紹介します。

クロススキリングにはおもに以下の3つのメリットがあります。

  • 異なる考え方や視点が得られる
  • 会社内の部署移動や、別業界への転職がしやすくなる
  • 「スキルの陳腐化」に備えることができる

それぞれ簡単に説明します。

異なる考え方や視点が得られる

ひとつ目のメリットは
「異なる考え方や視点が得られる」
です。

人は生活の中でさまざまなことを経験し、そこから得た知識をつかって物事を見たり、判断します。
なので、もしクロススキリングをすれば、これまでとは異なる知識や経験を得ることができます。
異なる知識や経験を得られると、観察力やアイデア発想力などが上がる、などのメリットが期待できます。

会社内の部署移動や、別業界への転職がしやすくなる

ふたつ目のメリットは
「別業界への移動や、会社内の部署移動などがしやすくなる」
です。

いまの時代、仕事や転職ではスキルがとても大事な役割をもっています。
なので、今している仕事以外でも活用できそうな専門スキルがあれば

  • 同じ会社内での部署移動
  • 他の業界の会社への転職

などに成功しやすくなります。

変化の激しい現在のような環境だと、昨日までの上手くいっていた会社(や部署)が今日になったら急に傾く、なんてことも起こり得ます。
なので、クロススキリングはいざという時の保険のようなものにもなりそうですね。

「スキルの陳腐化」に備えることができる

最後のメリットは
「スキルの陳腐化(ちんぷか)に備えることができる」
です。

まずは「スキルの陳腐化」について説明します。

いまプログラミングは稼げるスキルとして注目されています。
流行的に注目されている部分もありますが、たくさんの人がプログラミングスクールに通い、プログラミングのスキルを学んでいます。
でも、もしかしたら5年後はAI(人工知能)が人の替わりにプログラミングをしているかもしれません。

人工知能がプログラミングしてくれる時代だと、簡単なプログラミングのスキルは全く役に立たないものになります。
このように、特定のスキルが役に立たなくなることを「スキルの陳腐化」と呼びます。

今回は例としてプログラミングをあげましたが、同じような事はどんなスキルでもおこる可能性があります。
もし特定のスキルで仕事を得ており、そのスキルでスキルの陳腐化が起きたら

  • 給料ダウン
  • リストラ

などのリスクが高くなります。
ですが、もしクロススキリングで複数の異なる分野のスキルを身につけておけば、スキルの陳腐化によるリスクを減らすことができます。

クロススキリングとリスキリングの違いはなに?

最後に、流行語のようになりつつある「リスキリング」とクロススキリングの違いを解説します。

すでに説明したように、クロススキリングには
「今持っているスキルとは別の分野のスキルを手に入れること」
こんな意味があります。

たいして、リスキリングには
「今げんざい、またはこれからする仕事で役に立つ新しいスキルを身につけること」
こんな意味があります。
なのでクロススキリングとリスキリングには両方とも
「これまで持っていなかったスキルを学ぶ」
という意味があり、ほとんど同じような言葉だと言えます。

ですが、しいて言えばリスキリングには

  • 会社が社員に対して実施する再教育
  • 仕事や転職で活用することを前提として学ぶ

このような意味もふくまれています。
なので、クロススキリングの方が幅広い意味があり、リスキリングよりも上位に位置する概念だと言えるかもしれません。

ただ、クロススキリングと比べるとリスキリングの方が圧倒的に知名度が高いです。
今後はリスキリング=クロススキリングという風な意味に変化する可能性もあると思います。

クロススキリングでリスクを減らせる

今は変化が激しい時代です。
こんな時代でも、ひとつのスキルに特化せず、複数のスキルがあればリスクを減らすことができます。

それに、クロススキリングをすると様々な考え方や視点を手に入れられます。
これはビジネス面ではメリットがとても大きいです。

スキルを学ぶ時間を作るのは大変ですが、もし興味があるスキルがあったらぜひクロス・スキリングにトライしてください。

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