出世払い型(ISA)のスクールのメリット・デメリットを解説

この記事では、受講生つまり生徒の目線からみた
「出世払い(ISA)」
を採用しているスクールのメリット・デメリットを紹介します。

どんな物事にもメリット・デメリットはあります。
ですが、もし出世払い型のスクールに通いたいと考えている人が

  • 年齢が10代・20代でまだ若い
  • 専門スキルを身につけて絶対に就職する、という揺らぐことがない強い意志がある

この両方に該当するなら、デメリットはほとんどなく、メリットの方が圧倒的に多いと思います。

もしこの記事を読んで出世払い型のスクールに興味を持ったら、ぜひ受講生の募集にエントリーしてください。

出世払い(ISA)を採用しているスクールのメリット

まずはメリットを紹介していきます。

サイト管理人 南研吾
南研吾
もし、出世払い型(ISA)スクールの仕組みを全く知らない場合は、この記事を読み進める前に下のリンク先で初歩的な仕組みを理解してから読んで頂くと理解が深まると思います。

手元にまとまった現金が無くても専門スキルを学べる

出世払い型(ISA)のスクールの場合、名前のとおりスクールの費用(受講料)は出世払いです。
なのでスクールを卒業して、就職に成功し、収入を得られるようになってから支払いが発生します。

サイト管理人 南研吾
南研吾
スクールによっては一定の収入に達するまでは支払わなくていい場合もあります。

支払いに関する仕組みを、一般的なプログラミングスクールと比べてみましょう。
一般的なプログラミングスクールは

  • 入学金
  • コース費用

などを前払いや分割で支払うのが普通です(入学金は0円のところもあります)。
だから、入学する前やすぐ後にお金が必要になります。

もし手元に現金がないのにスクールに通いたい場合、支払う方法としては

  • 借金してお金を用意する
  • スクールに通いながら分割で支払う

などがあります。
どちらにせよ学んでいる最中は苦しい生活を強いられます。

この点、出世払い型のスクールはお金を用意する必要がありません。
入学金はいりません。
入校前に受講料を前払いしたり、スクールに通いながら分割で受講料を返済する必要もありません。
なので、借金などをする必要もありません。
これは大きなメリットですね。

サイト管理人 南研吾
南研吾
授業料は出世払いですが、パソコンを持っていない場合はパソコンを購入するお金が必要です。
他にも指定された教材を購入する必要は必要ですので、スキルを学ぶのにかかるお金が0円になる訳ではありませんので注意してください。

スクールで学べる内容の質が高く、なおかつ実用的

出世払い型のスクールは、運営会社が明確な目的をもって運営しています。
それは
「社会人として戦力になるスキルを持ち、活躍できる人材を育成する」
という目的です。

なぜならば、スクールは卒業生に社会で活躍してもらわないと困るからです。
出世払い型の場合、受講生をただ卒業させただけではスクール側の売り上げ・儲けはゼロ円です。
受講生が卒業してから

  • きちんとした給料を払ってくれる会社に就職する
  • 会社をすぐ辞めずに定着し、1・2年以上働く

この両方を満たさないと、事業としての売り上げ・儲けは出にくいのです。
なので、出世払いを導入しているスクールは質が高い、なおかつ実用的な学習コンテンツを受講生に提供する必要があります。

これは、学ぶ側にとってはとても大きなメリットです。
もし、スクールで学ぶ受講生が
「社会で使える実用的なスキルを勉強したい!」
と考えているなら、出世払い型のスクールはとてもおすすめです。
おそらく、普通のプログラミングスクールよりかなり実践的な内容のスキルをしっかり身につけられる確率は高いでしょう。

サイト管理人 南研吾
南研吾
一言でいえば、出世払い型のスクールを運営する企業側には
「会社の戦力になれる卒業生を送り出さなくてはいけない理由」
があります。
なので質の高い学習コンテンツが期待できる、という訳です。

就職についてもサポートしてもらえる

すでに説明したように、出世払い型(ISA)スクールではスクール側は受講生に就職してもらわないと儲かりません。
だからという訳ではありませんが、学習と同じように就職に関してもきっちりサポートしてもらえます。
具体的にいうとキャリアカウンセリングや就職先の紹介などですね。

スクールの運営会社としては、受講生が就職後にすぐに辞めてしまったら受講料を払ってもらえなくなります。
※卒業生から受講料を支払ってもらえるのは就職して安定収入を得ている期間だけだからです
なので

  • 労働条件が極端に悪かったりパワハラが横行しているブラック企業
  • 離職率が異常に高い企業
  • 経営が傾いて給料未払いなどが発生している企業
  • 倒産寸前の企業

などを紹介されることはまずありません。

もし上記に該当する会社に卒業生が就職し、すぐ辞めてしまったらスクールとしても痛手をこうむるからです。
このあたりは、受講生とスクールの利害が一致しているので、手厚いサポートが期待できます。

サイト管理人 南研吾
南研吾
補足すると、出生払い型(ISA)スクールの場合は就職に失敗したからといって受講料を請求されるようなことはありません。
あくまでも支払いが発生するのは出世したとき、つまり就職に成功して安定した収入を得てからです。

スクールによっては就職後もサポートしてもらえる

出世払いを導入しているすべてのスクールにあてはまる訳ではありませんが、スクールによっては就職後も仕事のアドバイス等をしてくれます。
つまり受講生を「アフターケア」してくれるのです。
スクールによっては学習のメンターが就職後も引き続きメンターとしてサポートしてくれたりするかもしれません。

サイト管理人 南研吾
南研吾
就職後のサポート体制はスクールによって違うので、かならず個別のホームページ等を確認してください。

出世払い(ISA)を採用しているスクールのデメリット

つぎはデメリットについてです。
ただ、冒頭で説明したように

  • 年齢が10代・20代でまだ若い
  • 専門スキルを身につけて絶対に就職する、という揺らぐことがない強い意志がある

この両方に該当する人にとっては、これから紹介する内容はとくにデメリットと言えないくらいのものだと思います。

学べるコースがあまり多く無い

説明したように、出世払いを採用しているスクールには
「社会人として戦力になるスキルを持ち、活躍できる人材を育成する」
という目的があります。

ということは、見方を変えると企業で活用できるような需要が高いスキルしか学べない、とも言えます。
つまり、学べるコースがあまり多くないのです。
これをデメリットと言えるかどうかは微妙ですが、いちおう挙げておきます。

サイト管理人 南研吾
南研吾
企業等から需要が高いスキルしか学べない、というのはどうしても就職したい人にとってはメリットだと考えることもできそうです。

スクールに応募するにはスクールが定める条件をクリアする必要がある

出世払い型(ISA)スクールは、スクールの受講生募集に対して学びたい人が応募する、という形式です。
しかし、誰でも応募できる訳ではありません。
それぞれのスクールが定める条件を満たさなければ応募できません。

条件としてよく設定されるのは

  • 年齢(人によっては30代くらいまではOK)
  • スクールで学習できる時間(学習時間をきっちり確保できない人はNG)
  • スキルを学ぶ理由(明確な理由があるか?)
  • 学習に対しての高いモチベーション

などです。

出世払い型のスクールではIT・デジタル系のスキルを学べるコースが用意されていることが多いです。
ということは、就職先もたくさんの若者が働くIT・ネット系企業が多くなります。
このような若い会社では、40歳以上なおかつ業界未経験の人を採用することは少ないです。
なので、スクールの募集も30代くらいまでになります。

これは、専門スキルを学びたい40代以上の人とっては明らかなデメリットだと言えます。

サイト管理人 南研吾
南研吾
この条件は、あくまでもいま現在(2021年)よく設定されているものです。
少子高齢化による人手不足等が深刻になれば年齢の条件は緩和されることもありえます。

普通のプログラミングスクールよりも入学のテストが厳しい

出世払い型(ISA)スクールは、普通のプログラミングスクールなどと比べると入学テストが難しいです。
これもデメリットと考えられます。

一般的なプログラミングスクールは、入学時にテストをしたとしても簡単なものです。
基本的には落とすための試験はしません。
なので応募した人が入学し、スキルを学べる確率はとても高いです。

しかし、出世払い型(ISA)スクールは

  • 募集している生徒の数が少ない
  • 生徒にしっかりと学び、企業等で活躍してもらいたい

などの理由があるので、試験内容はやや厳しくなります。
なので、軽い気持ちで応募してもテストに不合格になる確率はけっこう高くなります。

たとえば、日本の「CODEGYM ISA(コードジムISA)」では入校テストとして

  • 論理的思考力をはかるクイズ形式の問題(レベルとしては高校数学一年生レベル)
  • ITの教養知識、時事問題等に関する筆記

などが出題されます。
これらの問題によって、将来的にIT・ネット系の企業や職業で活躍できそうかを判断する、ということですね。

サイト管理人 南研吾
サイト管理人 南研吾
日経新聞の記事によると、コードジムISAの入学倍率は3.5倍です。入学テストを受けたとしても、3人に2人以上はテストに落ちる計算ですね[1]日経新聞:IT転職、学費は「出世払い」、激戦デジタル教育学校に新顔、「狭き門」で貸し倒れ防ぐ。

ふつうのプログラミングスクールと比べると費用がやや高め

次のデメリットはお金です。
これは仕方のない部分ですが、いちおう挙げておきます。

出世払い型のスクールは、かなり長い時間をつかって専門スキルを学びます。
それに、実践的で内容の濃い学習をすることができます。
なので、どうしても就職後に支払う受講料は高めになってしまいます。

サイト管理人 南研吾
南研吾
学習時間の例を挙げると、日本にある「CODEGYM ISA」では学習時間は1,000時間が目安です。
1日5時間学習しても、200日つまり半年以上かかる計算ですね。

ただ、長期間にわたって充実した濃い内容を学べるということは、スキルをみっちり学べるということです。
スキルをみっちり学べるということは、卒業後に高い確率で就職でき、高い収入を得られるということでもあります。

それに、出世払い型のスクールでは就職してから受講料の支払いがはじまります。
なので、受講生からしたら高めの受講料を払うデメリットというかリスクは少なめだと考えられます。

(スクールによっては)公表している就職確率に疑惑がある

最後のデメリットは海外で起きているケースです。

日本ではまず大丈夫だと思いますが、海外では出世払いを採用したプログラミングスクールで卒業生の就職確率で
「公表されている就職確率は嘘ではないか?」
という疑惑が出ています[2]Business Insider Japan:授業料「出世払い」で話題のコーディング・スクール…就職率80%以上は本当なのか

確かに
「卒業後に就職できる確率は96%!」
とスクールが公式サイトで宣伝していたら、就職したい人は興味を持ってしまいます。
日本ではこのような誇大広告は使われないと思いますが、各社が発表しているこの手の数字は慎重に判断してください。

どうしても気になる方は、卒業生の実績についてスクールに問い合わせてください。
というのも出世払い型の場合は卒業生の就職後の収入を、すくなくとも受講料の返済が完了するまでは完璧に把握しているはずだからです。
尋ねても濁すような、納得のできない答えしか返ってこないスクールはあまり信用しない方が良さそうです。

若く、専門スキルを身につけたい人にとってはデメリットは少ない

ここまで説明したように、出世払い型(ISA)スクールは

  • 年齢が10代・20代でまだ若い
  • 専門スキルを身につけて絶対に就職する、という揺らぐことがない強い意志がある

この両方に該当する人にはデメリットやリスクは少ないです。

もし興味をもったらスクールのHP等からエントリーしてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました