リカレント教育(学び直し)で何を学ぶ?人気スキルをチェック

社会が変化するスピードはどんどん早くなっているように感じます。
おそらく、令和の時代もこの傾向はつづくのでしょう。

変化するスピードが上がることは悪いことはありません。
変化が起きると新しいチャンスが生まれるからです。
しかし、変化の速度についていけない人は大変です。
変化に対応しないと、収入減少や失業につながるからです。

社会の変化のスピードについていく方法として注目されているのが
「リカレント教育(学び直し)」
です。

いまの時代、学び直しは大事だと誰もがうっすらと感じているはずです。
けれど、とつぜん「学び直せ」と言われても困りますよね。
だからまずは

  • リカレント教育に興味を持っている人はどのスキルに関心があるのか
  • リカレント教育を受けている(受けた)人はどんなスキルを学んだから

などに関するアンケートなどをチェックし、これから何を学ぶかを決めましょう。
ほかの人が学んでいるスキルのなかには、将来とても価値が高いスキルがあるかもしれません。

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学び直しを考えている人が興味を持っているスキル

まずは
「学び直しを考えている」
もしくは
「学び直しに興味がある」
という人にたいして行った二つのアンケートを確認しましょう。

学び直しを検討している人は、どんなスキルに興味を持つのでしょうか?

20歳以上に人気なのは英語・歴史や医療関係

まずは、内閣府が実施したアンケートからです。
内閣府は日本全国にすむ20歳以上の男女3,000人にたいして
「教育・生涯学習に関する世論調査」
という内容のアンケートを実施しました[1]内閣府:教育・生涯学習に関する世論調査
アンケートは2015年12月におこなわれています。

アンケートのなかに
「学び直したい学習の内容」
という項目があったので、アンケート結果を図にします。

自分の趣味や日常生活に関係性の高いスキルが人気

もっとも人気が高いのは「英語など語学力」でした。
ほかにも歴史や法律など、自分の生活と関わりのあるものだったり、趣味に関係する内容が人気になっています。
これはアンケートが特定の対象(社会人等)にたいして実施されたのではなく、20歳以上にたいしてバランスよく実施したからでしょうか。

ビジネスマンには英語やビジネス系スキルが人気

人材関連の事業をひろく展開するエン・ジャパン株式会社は2018年に

  • 35歳以上の転職サイト「ミドルの転職」利用者
  • 2,204人

にたいしてリカレント教育についてのアンケートをとりました[2]エン・ジャパン:35歳以上のミドルに聞く 「リカレント教育(学び直し)」
アンケートで
「今後リカレント教育を受けたい」
と回答したのは全体の90%でした。
必要にかられてなのか、社会人のほとんどはリカレント教育に興味があるのですね。

そして「今後リカレント教育を受けたい」と回答した人にたいして
「リカレント教育で学びたいこと」
を聞きました。
アンケートの結果を図でまとめます。

定番のスキルとビジネス系のスキルが上位にランクイン

もっとも人気のあるスキルは定番でもある「英語」です。
ほかには経営やマネジメントのスキルも人気です。
このあたりは転職を希望している人にたいしてのアンケートだからかもしれません。
変わったところでは
「リベラルアーツ」
が7位にはいっています。
こちらもビジネスマンならではですね。
さいきんの教養ブームが大きな影響を与えているのでしょう。

働く主婦からはコンピューター系のスキルが人気

株式会社ビースタイルは2019年に

  • 働いている主婦
  • 650人

にたいしてアンケート調査をおこないました[3]株式会社ビースタイル:働く主婦への意識調査:“学び直し”したいですか?

アンケートの中には
「学び直しをしたいと思ったことはありますか?」
という項目があり
「ある」
と回答したのは全体の92.2%でした。
はたらく主婦のほとんどは学び直しに興味があるのです。

「学び直しに興味がある」
と回答した人にたいして
「学び直しでどんなことに取り組んでみたいと思いましたか」
という質問もしていたので、アンケート結果を図にまとめます。

働く主婦からはコンピューター系の知識が人気

これまでのアンケートと同じく語学が人気ですが、同じくらいコンピューター系の知識が人気です。
難易度の高い国家資格も人気上位にはいっていて、学びへの意欲がうかがえます。

ここまで取り上げた三つのアンケートは、大きくは

  • 20歳以上の全年齢
  • 35歳以上のサラリーマン
  • 働く主婦

このような対象にわけて実施されたものです。
全体としては英語など語学力が人気になっていることがわかりました。
国際化が進むいま、みんな英語力が大事だと考えているようですね。

学び直しを実践した人が学んだ(学んでいる)スキル

まずは、学び直しに興味がある人がどのようなスキルが気になっているかを確認しました。
つぎは、じっさいに

  • 学び直しを実践した人
  • 学び直しをしている最中の人

がどんなスキルを学んでいるかをチェックしましょう。

ソフトスキルでは「グロース・マインドセット」が人気

Udemy(ユーデミー)というサイトを知っていますか?
Udemyは、世界的に大人気のオンライン学習サイトです。
日本でも利用できますし、日本語で学べる学習コースもとても多いです。
Udemyは、4,000万人のUdemy会員たちが2020年にどのスキルを学んでいるかを公開しています[4]Business Insider:世界4000万人のデータから知る、今最も世界で学ばれているスキルとは?

udemy公式サイト

udemy公式サイト

ソフトスキルとは目に見えにくいスキルのことです。
いまの時代に大事とされている
「異文化理解」
なども、ソフトスキルのなかのひとつです。
ちなみに、ソフトスキルと反対の言葉は「ハードスキル」です。

Udemyで人気のソフトスキルのランキングを見てみましょう。

ソフトスキルは考え方に関するものが人気

ランキングの1位にはいっている
「グロース・マインドセット」
とは日本語に翻訳すると「しなやかマインドセット」となります。
かんたんに言えば
「成功する人の考え方」
のことです。
「グロース・マインドセット」を聞きなれない人も多いと思いますが、日本でもキャロル・ドウェックさんによる
「マインドセット やればできる!の研究」
という書籍がヒットし、すこしづつ広がりをみせています。

ソフトスキル全体としては、日本人にはやや馴染みが薄いスキルが多いように感じます。
けれど、欧米で人気になったスキルはそのあと日本でも一般的になることが多いです。
だからランキング上位のソフトスキルを、今のうちに学んで損をすることはありません。

働く主婦からは「国家資格以外の資格」の学び直しが人気

さきほど、株式会社ビースタイルが働く主婦にたいして行なった
「学び直しでどんなことに取り組んでみたいと思いましたか」
というアンケート結果を紹介しました。

今回は同じアンケートでおこなった
「実際に学び直しに取り組んだものはありますか?」
この質問に対してのアンケート結果を図にします[5]株式会社ビースタイル:働く主婦への意識調査:“学び直し”したいですか?

働く主婦は資格やコンピューター関連を学び直している

国家資格以外の資格の取得が人気になっていますね。
ほかには、コンピューター系のスキルが人気です。
国家資格や語学はややランキングを落としています。
これは、結果が出るまでにどちらもかなりの時間がかかるからなのかもしれません。

働く主婦からは「国家資格以外の資格」の学び直しが人気

ソフトブレーン・フィールド株式会社は

  • 自社のクラウドソーシング事業に登録している女性会員のなかで
  • 学び直しの経験があるひと265人

にたいして
「学び直しをしたジャンルは?」
というアンケートを実施しました[6]ソフトブレーン・フィールド株式会社:《働く女性》6割以上が学び直しに関心あり。
結果をみましょう。

クラウドソーシングに登録している女性からは資格取得が圧倒的な人気

「資格の取得」がとても人気です。
ライター・文章編集の仕事が人気の上位に入っているのは、クラウドソーシングを使っている人たちならではですね。

日本では「わかりやすいスキル」が人気

ここまで

  • 学び直しを検討している人
  • 学び直しをしている人

にわけて、アンケートの結果をまとめまいた。

アンケート結果を分析してみると、日本では
「わかりやすいスキル」
が学び直しの対象として人気になっていることがわかりました。

「わかりやすいスキル」とは

  • 英語
  • 資格
  • パソコンスキル

などのことです。
Udemyのアンケートで紹介した「ソフトスキル」とは、反対に位置するスキルですね。

わかりやすいスキルは、確かに社会で役に立ちそうです。
それに、学び直しの成果を可視化することが簡単です。
だから履歴書などでもアピールしやすいです。
「学び直し」という言葉を聞いて、まずこれらのスキルが浮かぶのも納得できます。

まとめ – 学びなおすスキルを戦略的に選ぶのもあり

学び直しの理由は人によって違います。
なんとなく興味をもったスキルを学ぶ人もいれば、仕事で必要になりそうなスキルを学ぶ人もいます。
けれど、もし
「社会人としての価値」
を高めたいなら、どのスキルを学ぶかは戦略的に考えた方がよいです。

戦略的に考えるとは、具体的には

  • そのスキルは将来需要が伸びるか
  • そのスキルを持っている人は将来増えるか

などについて考えることを意味します。

社会人として高く評価されるのは

「需要」
があり、なおかつ
「希少性」
が高いスキルをもつ人です。
言い換えれば「需要はあるけど供給がすくないスキル」ですね。
このようなスキルが高い価値をもつのは、いつの時代も変わりません。

いま高い需要があり希少性が高いスキルの例をあげると、国家資格でもある「医師免許」などですね。
日本では高齢化がすすみ、医師の需要はとても高いです。
なおかつ

  • 医学部に合格するのは難しい
  • 医学部を卒業するのに数年間かかる
  • 医学部の学費はとても高い

などの理由によって、医師免許を持つひとの希少性はとても高いです。
需要があり希少性が高いので医師には高い価値があるのです。
医師の価値は医師の平均年収の高さが証明しています[7]賃金構造基本統計調査の職種別賃金額によると、医師の平均年収802万円です。

需要があり希少性が高いスキルを狙う方法以外だと
「わかりにくいスキル」
を狙う方法がおすすめです。
紹介したUdemyで人気のあるソフトスキルなどが「わかりにくいスキル」に該当します。

ここまでのアンケート結果を見てもわかるように、日本ではわかりにくいスキルを学習する人がすくないです。
なので、わかりにくいスキルを学んでいる人は希少性が高くなります。

このように、新しい社会におけるスキルの需要と供給のバランスを意識して学び直しの対象を決めると、ほかの人との差別化ができるのでおすすめです。

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