もし会社の上司に
「明日からテレワークしてもいいよ」
と言われたら、あなたはどうしますか?
ほとんどの人が
「はい、テレワークします」
と答えますよね。
でも現実問題として、みんながテレワークできる訳ではありません。
テレワークができる仕事、テレワークできない仕事があるのです。
この記事では「テレワークしにくい仕事」をランキング形式で紹介します。
テレワークに興味がある人はぜひ読んでください。
テレワークできない確率が高い仕事ランキング
「テレワークできない仕事」
を知るために、他のサイトがおこなったアンケート等を整理して、ランキングにします。
つまり、データをつかって
「テレワークできない確率が高い仕事」
をランキングにします。
もちろんサイトによってアンケート方法にばらつきがあります。
それでも、共通点などを見つけることはできます。
ランキングを紹介したあとに共通点も説明しますが、ぜひご自身でも
「どんな共通点があるか?」
これを気にしながら読んでください。
「エッセンシャル・ワーカー」はテレワークしにくい
まずはパーソル総合研究所がおこなったアンケートです。
パーソル総合研究所は
- 調査期間:5月29日から6月2日
- 対象となった人:正社員として働く人
- アンケート実施人数:20,000人
このような内容で、テレワーク実施状況についてのアンケートを行いました[1]パーソル総合研究所:緊急事態宣言解除後のテレワークの実態について調査結果を発表。
さっそく、どんな職業がテレワークしづらいかを見ましょう。
福祉や医療に関わる仕事が上位にランクインしています。
今回の新型コロナで注目された
「エッセンシャル・ワーカー(必要不可欠な労働者)」
と呼ばれる職業はテレワークがしにくいことがわかりますね。
それと
- 警備・清掃・ビル管理
- 販売職(販売店員、レジなど)
- 受付・秘書
などのような
「決まった仕事をする職業」
も上位にはいっています。
テレワークしにくい仕事の1位は「ドライバー」
人事管理システムなどを提供している「カオナビ」は
- 調査期間:5月1日から5月7日
- 対象となった人:20代~60代の自由業を除く有業者
- アンケート実施人数:9,721
このような条件で「リモートワーク実態調査レポート」というアンケートを実施しています。
アンケート結果を見てみましょう。
テレワークしにくい仕事の1位は「ドライバー」です。
ドライバーも「エッセンシャル・ワーカー」に該当する仕事です。
ただそれだけでなく、新型コロナの影響で通販サイトを利用し
- 食品
- 服
- 医薬品
などを購入する人が増えたから、つまり超繁忙期だからテレワークしにくい、とも考えられますね。
最初に紹介したパーソル総合研究所と比べると
- 介護系の仕事が入っていない(アンケート対象ではない?)
- ドライバーがどちらも上位にランクイン
などの共通点や違いがありますね。
ドライバーやサービス業がランキングの上位に
最後は株式会社リクルート住まいカンパニーが実施したアンケートです[2]リクルート住まいカンパニー:「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」調査。
実施条件は以下の通りです。
- 調査期間:4月17日から4月20日
- 対象となった人:20歳-64歳のクエストリサーチモニタの男女
- アンケート実施人数:9,570
早速、ランキングを見てみましょう。
やはり
- 運輸系
- サービス業
- 福祉や医療関係
などの仕事が上位に入っています。
「人の体」に関わる仕事はテレワークしにくい
ここまで、3つのアンケートをつかいテレワークしにくい職業をランキング化しました。
ランキングからわかることをいくつか整理します。
テレワークしにくい仕事ランキングの上位に入った
- 介護士・ヘルパーなどの福祉系の仕事
- ネイリスト・エステティシャンを含む理美容師
- 医師など医療系の専門職
- 幼稚園教諭・保育士
などの仕事に共通するのは何でしょう?
共通するのは「人の体」です。
介護士なら、被介護者の体を起こしたり、支えたりすることが多いです。
幼稚園教諭や保育士は、子供のおむつを換えたり、触れ合って遊んだりすることが多いです。
医師は、診察するときに患者に触診したりすることがありますよね。
つまり、これらの仕事は人の体に触れることが多い仕事なのです。
上位に入ったほかの仕事でも「人の体」はキーワードになります。
- ドライバー
- 製造(組立・加工)
- 建築・土木系技術職(職人・現場作業員)
- 軽作業(梱包・検品・仕分/搬出・搬入など)
などの仕事は、手や腕をはじめとした「体」をつかう仕事です。
「自分の体」を使う仕事はテレワークがしづらいのです。
つまり、仕事内容で
- 人の体にふれる
- 自分の体をつかう
このどちらかが多いとテレワークがしにくいのです。
もちろんテレワークが不可能で確率がゼロという訳ではありません。
ただ、確率的にかなり低いということです。
他にもわかることがあります。
人と接する仕事である「営業」と「サービス業」では、「営業」の方がテレワークできる確率が高いです。
これはどういうことでしょう。
「サービス業」は、基本的に「待ち」の仕事ですよね。
お客さんが来てくれないと接客したり提案ができません。
対して「営業」は自分でお客さんを探し、行動したり提案することができます。
つまり、人と接する仕事でも自分から能動的に活動できる仕事ならテレワークでもできる、ということですね。
「体」ではなく「頭」を使う仕事ならテレワークしやすい
ここまで
- テレワークしにくい仕事のランキング
- ランキングからわかること
を説明しました。
ここまで読んだ方は
「じゃあどんな仕事をすればテレワークできるの?」
という疑問が浮かんだはずです。
ここからは、その疑問にお答えします。
テレワークしにくい仕事では「人の体」がキーワードになりましたよね。
おなじように、テレワークしやすい仕事にもキーワードがあります。
それは
- インターネット
- 頭脳
このふたつです。
「インターネットを活用する仕事」で、「手よりも頭を使う仕事」をしている場合、かなり高い確率でテレワークができます。
例をあげます。
みなさんが見ているWEBサイトやスマホアプリのデザインをする「WEBデザイナー」は
- インターネット
- 頭脳
をつかった代表的な仕事です。
WEBデザイナーの仕事には
- パソコンをつかう
- インターネット空間にあるサービスのデザインする
という特徴があります。
このような仕事なら、自宅からでもオフィスにいるときと同じような作品を会社に提出できます。
この記事でも紹介したパーソル総合研究所のアンケートによると、WEBデザイナーは
「74.8%」
という高確率でテレワークができています。
テレワークしやすい職種に転職したいなら
- インターネット
- 頭脳
この二つを活用する仕事を選んでください。
テレワークしやすい仕事に転職するときの注意点
もしあなたがテレワークしたいなら、職種以外にも気を付けるべきことがあります。
それは
- 働く場所(地域)
- 雇用形態
です。
働く場所でいうと、テレワークの導入率が高いのは東京をはじめとした首都圏です。
雇用形態でいうと、アルバイトやパートはテレワークができる確率が低いです。
確率は
正社員>派遣社員>契約社員
の順で高くなります。
ここまでの内容を整理しますね。
もしテレワークがしたいなら
- インターネット
- 頭脳
をつかう職業を選択しましょう。
そして
- 首都圏
- できれば正社員、それが厳しいなら契約社員
このような条件で働くと、テレワークできる確率が高くなります。
もしテレワークに憧ればあるなら、これらの条件をすべて満たす求人を探し、応募するのがおすすめです。
具体的にどんな職種がテレワークしやすいかは、リンク先でまとめてあります。
興味がある方はリンク先の記事も読んでください。
引用・脚注
↑1 | パーソル総合研究所:緊急事態宣言解除後のテレワークの実態について調査結果を発表 |
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↑2 | リクルート住まいカンパニー:「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」調査 |
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