認定遺伝カウンセラーは誰にでもなれる仕事ではありません。
そもそも、認定遺伝カウンセラーになるには資格試験に合格しなければなりません。
資格試験を受けるためには、大学院を修了する必要があります。
つまり、かなりハードルが高い資格なのです。
では数年間にわたる努力の結果、就職先や年収はどのようになるのでしょうか。
2021年10月現在わかる範囲で
- どうすれば求人情報がみつかるか
- どんな企業・組織が就職先になるか
- 年収や需要はどうなのか
などの情報をまとめます。
認定遺伝カウンセラーの求人情報の探し方
まずは認定遺伝カウンセラーの求人情報がどのようにしたら見つかるかをまとめます。
最初に言ってしまうと
- 認定遺伝カウンセラー専門の求人情報サイトは無い
- 一般の新卒・転職関連のサイトには求人情報は少ない
というのが今の状況です。
探し方その1. 医療機関や研究所のHPから探す
認定遺伝カウンセラーは産婦人科や臨床遺伝科などがある医療機関や、医療関係の研究機関に勤務することが多いです。
なので、働きたい都道府県の医療機関のホームページから求人情報の有無を調べるという方法があります。
もちろんgoogleなどの検索エンジンをつかい
- 認定遺伝カウンセラー 求人
- 認定遺伝カウンセラー 募集
などの言葉で検索しても医療機関の求人募集が見つかることもあります。
探し方その2. ハローワークから探す
すこし意外ですが、認定遺伝カウンセラーの求人は(タイミングが合えば)ハローワークから見つけることができます。
ハローワークは日本各地にあり、事務所の中の端末で誰でも求人情報を探せます。
もちろんネットからハローワークの求人を探すこともできますので、希望する都道府県で認定遺伝カウンセラーの求人が無いかを探してください。
探し方その3. 学校にきている求人情報から探す
認定遺伝カウンセラーの資格は大学院を卒業しないと得ることができません。
そのせいか、認定遺伝カウンセラーの育成コースがある大学院には医療機関から求人情報が届くようです。[1]朝日新聞:「遺伝カウンセラー養成 医師と違う立ち位置で患者を支える人材を」参照。
もし認定遺伝カウンセラーとしての即採用を希望するなら
- 大学の教授などの教員
- 大学の就職課の職員
などと相談してみるのも良さそうですね。
認定遺伝カウンセラーの年収や需要について
つぎは認定遺伝カウンセラーの
- 年収
- 需要
について説明します。
認定遺伝カウンセラーの年収
はじめにお伝えすると、認定遺伝カウンセラーは資格取得者の人数自体が少ないこともあり(2021年4月現在で288名[2]認定遺伝カウンセラー制度委員会:認定遺伝カウンセラー制度について)、公的機関などによる有資格者の平均年収等のデータは公開されていません。
なので、目視レベルでの確認しかできませんが、クリニック等の医療機関で募集されている求人を見ると
年収300〜500万円
このくらいが目安となりそうです。
正直なところ、資格の難易度からしたらそれほど高い収入は期待できません。
しかし、アメリカでは遺伝カウンセラーは比較的年収が高く、アメリカ労働統計局の発表によると年収の中央値は
85,700ドル(約940万円)
となっています[3]visualcapitalist:The 20 Fastest Growing Jobs in the Next Dec。
よって、日本でもアメリカのように認定遺伝カウンセラーが高収入の仕事になる可能性はゼロでは無いと思います。
認定遺伝カウンセラーの需要
つぎは認定遺伝カウンセラーの需要についてです。
ただ、こちらについては
「わからない」
というのが正直なところです。
とはいえ
- 日本では高齢出産が増えている
- 遺伝子検査の普及
などの背景を考えると、日本での認定遺伝カウンセラーの需要はこれから上がりそうにも思えます。
さらにアメリカの動向を見ると、2020年→2030年の間に遺伝カウンセラーの雇用数は26.2%増加するだろう、というデータがあります[4]visualcapitalist:The 20 Fastest Growing Jobs in the Next Dec。
なので、日本も傾向としては増加していくのではないか?と考えられます。
雇用の数が少ないのはアメリカも日本も同じのようです。
引用・脚注
↑1 | 朝日新聞:「遺伝カウンセラー養成 医師と違う立ち位置で患者を支える人材を」参照。 |
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↑2 | 認定遺伝カウンセラー制度委員会:認定遺伝カウンセラー制度について |
↑3, ↑4 | visualcapitalist:The 20 Fastest Growing Jobs in the Next Dec |
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