さいきん読書をしていますか?
仕事をするようになってから小説を読む時間が減っていませんか?
世界トップクラスの大金持ちである
- ビル・ゲイツ
- イーロン・マスク
は読書家としても有名です。
そして意外なことに、彼らは実用的な自己啓発本だけでなく小説も大好きです。
もしかしたら、彼らがビジネスで大成功したのは小説好きだからかもしれません。
なぜなら小説を読むことによって社会人の基本スキルと言える
- プレゼンスキル
- ライティングスキル
などに関係する「言語能力」が高くなる、という研究結果が出たからです[1]Springer Link:What’s your pleasure? exploring the predictors of leisure reading for fiction and nonfiction。
この記事では読書と言語能力の関係を調べた研究を紹介します。
読書が言語能力に与える影響を調査
今回紹介する研究はカナダのコンコルディア大学が複数の大学といっしょにおこなったものです[2]Springer Link:What’s your pleasure? exploring the predictors of leisure reading for fiction and nonfiction。
ざっくり言うと
- 200人の学生を集める
- 「PoLR」という読書行動を分析する手法を使い、それぞれの学生の読書傾向を把握
- SAT(大学進学適性試験)で言語能力をテスト
このような方法で、読書が言語能力に与える影響をしらべています。
電車に乗っているとき、電車内で読書をしている人が減ったと思いませんか?
どうやらこれは日本もカナダも同じようなのです。
研究者たちは特に若者の読書離れを心配しているようで、危機意識から調査をはじめたみたいです。
読書の効果を調べる研究でわかったこと
この研究でわかったことをまとめると以下のようになります。
- 言語能力を鍛えるなら小説などのフィクションが良い
- 楽しく読書すると言語能力が上がりやすい
それぞれ簡単に補足します。
言語能力を鍛えるなら自己啓発本よりも小説
人によって読書の目的は違います。
けれど、もし読書で言語能力向上を期待するなら自己啓発本よりも小説の方が効果があるみたいです。
ここまで読んで
「ラノベやファンタジー小説でもいいのかな?」
と思った人がいるかもしれませんが、小説ならジャンルはラノベでもファンタジーでも大丈夫です。
夏目漱石や芥川龍之介みたいな難しい純文学作品を読む必要はありません。
研究によると、フィクションであれば言語能力アップが期待できます。
楽しく読書しないと言語能力は上がりにくい
小説を読むことで言語能力は上がります。
けど、ただ読むだけでは不完全です。
大事なのは楽しく読むことです。
調査では、義務的に本を読む人よりも読書を楽しんでいる人の方が言語能力が高いことがわかっています。
つまり小説世界に没入することが大事なのです。
読書に関する他の研究では夢中で小説を読むことがストレス解消にも効果的だということがわかっています[3]The Telegraph:Reading ‘can help reduce stress’。
楽しく小説を読めば
- 言語能力アップ
- ストレス解消
この二つの効果が同時に得られる、ということです。
どちらも、社会で働く社会人にとって大事なのは間違いありません。
小説を読めば楽しみながら効率的にスキルアップできる
社会人になると仕事に追われて自由な時間が減ります。
そのせいか、つい自己啓発本のような実用的な(気がする)本を選びがちです。
言語能力はどんな人にとっても大事なスキルです。
特にテレワークなどをする機会が増えた昨今では、言語スキルの重要性は以前よりも増しています。
もしテレワークをしていなくても、仕事をしていれば
- プレゼンをする
- メールや企画書を書く
- 同僚に何かを伝えたり、コミュニケーションを取る
などの機会があるので、言語能力は役に立ちます。
自己啓発本も良いですが、たまには小説を読みましょう。
そうすれば、ただ楽しめるだけでなく言語能力が上がり
- プレゼンスキル
- ライティングスキル
などのスキルの向上が期待できます。
つまり、小説を読めば楽しみながら効率的にスキルアップできる、という訳です。
引用・脚注
↑1, ↑2 | Springer Link:What’s your pleasure? exploring the predictors of leisure reading for fiction and nonfiction |
---|---|
↑3 | The Telegraph:Reading ‘can help reduce stress’ |
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