治験モニターは「すこし怖いけど稼げるバイト」として、とくに若い男性のあいだで人気です。
そんな治験モニターのバイトに、変化が起きようとしています。
これまでと違い、自宅からでも「在宅治験モニター」として治験に参加できるようになりつつあるのです。
つまり、普通の仕事と同じく治験アルバイトでもオンライン・リモート化が進んでいるのです。
なぜ治験のオンライン・リモート化が進行している?
これまで治験は病院などの医療施設で行われるのが普通でした。
それがいまでは在宅での治験も珍しくない状況になっています。
では、なぜ治験のオンライン・リモート化が進んでいるのでしょうか?
なんと言っても、大きいのは新型コロナウイルスの影響です。
新型コロナへの感染リスクは
- 治験が行われる病院・医療施設の関係者
- 治験のバイトをする人
この両方に心理的・肉体的な負担を与えています。
治験が行われる病院・医療施設の関係者にとっては、金銭的な負担もかなり増えているはずです。
在宅の治験モニターが増えているのには、新型コロナ以外にも理由はあります。
治験のアルバイトは長いものだと期間が数ヶ月にもおよぶことがあります。
数ヶ月のあいだにやる気が無くなったり生活環境が変化する人もいます。
そのせいか
- 引越し
- 病気・けがで入院
- 特に理由なし(めんどうになった等)
などでドロップアウト(治験の途中でやめてしまうこと)する人がけっこういるのです。
せっかく高いお金を払って治験に参加してくれる人を募集したのに、モニターがドロップアウトしてしまってはお金が無駄になります。
これは治験を実施する製薬会社などにとって大きな悩みの種でした。
まとめると
- 新型コロナによる様々な負担を減らしたい
- 治験モニターのドロップアウトを減らしたい
これらの理由により、治験のオンライン化が進んでいます。
つまり在宅での治験モニターは
- 治験のバイトをする人
- 治験を実施する医療機関の人
この両方にとってメリットがある仕組みというか、方法なのです。
在宅でどうやって治験モニターのアルバイトをする?
在宅で治験モニターのアルバイトをする場合、大きくは
- 医療関係者が自宅に来てくれる「訪問タイプ」
- 完全にオンラインで行われるタイプ
この二つに分かれます。
それぞれの在宅治験がどんな風に行われるかを説明します。
医療関係者が自宅に来てくれる「訪問タイプ」
医療関係者が自宅に来てくれる場合、ふつうの治験と内容はそれほど変わりません。
治験をおこなう場所が
病院→自宅
このように変化するだけです。
訪問のさいに医療機関の関係者が検査器具などを持ってきてくれるので、従来どおり指示に従うだけでOKです。
ただ、禁止されている行為などはしっかり守らなくてはいけません。
ということは、自己管理が苦手な人には向かないかもしれませんね。
完全オンラインで行われるタイプ
つぎの「完全オンライン」は、これまでの治験とだいぶ違います。
先に紹介した「訪問タイプ」と同じで自宅で治験モニターになるのですが、こちらは最新のIT機器などを使います。
具体的にいうと
- オンライン診察システム
- ウェアラブル端末
などをフル活用して治験を行うのです。
オンライン診察システムを使えばスマホやパソコンから簡単に医師の診察を受けることができます。
これなら、何か異常が起きたらすぐに医療機関に連絡・相談することができます。
それに、毎日の健康状態や副作用のデータなどもオンライン(スマホ・パソコン)で簡単に登録できるので楽です。
ウェアラブル端末にかんしては
- アップルウォッチなどの腕時計型
- 手首に巻くだけのリスト型
- 指に装着する指輪型(リング型)
などがあり、それぞれの端末がほぼリアルタイムで医療機関にデータを送付することができます。
在宅治験は距離や時間の問題で治験バイトができなかった人におすすめ
かなり簡単にですが、在宅治験のバイトについて説明しました。
在宅治験のバイトには
- 病院から遠くにいる人でも治験に参加できる
- 引越ししても治験に継続して参加できる
など、距離や時間に関する大きなメリットがあります。
なので、住んでいる場所や移動時間の問題で治験のバイトができなかった人にオススメです。
とはいえ、治験の本質的なリスクはこれまでと変わりません。
リスクがあるから高い報酬になっていることを理解し、しっかり募集内容を読んで応募してください。
コメント