ブレインテック(ニューロテック)の市場規模の推移と予測

ブレインテック(ニューロテック)の市場はイーロン・マスク率いるテスラも参入し、将来有望とされています。
では、ブレインテックの市場規模はどれくらいなのでしょうか。

この記事ではブレインテックの市場規模の推移と予測をグラフにします。
成長市場であるブレインテックに興味がある方はぜひチェックしてください。

2024年には世界で4.5兆円

三菱総合研究所がブレインテックの市場規模を試算しています[1]三菱総合研究所:ブレインテックが切り拓く5兆円の世界市場 第1回 ブレインテックの現状
市場規模の数字は下のグラフにまとめてあります。

三菱総合研究所が試算したブレインテック市場規模の推移

2016年に3.2兆円だった市場規模や2024年には4.5兆円になる、と予測されています。
8年間で約1.4倍になる計算ですね。

4.5兆円という数字がピンとこない人向けに捕捉すると、日本ではコンビニ市場が5兆円くらいです。
ブレインテック市場がかなり巨大な市場になると予測されていることがわかりますね。

2025年に世界で約3000億円という予測も

最初に三菱総合研究所の試算を紹介しましたが、別の会社の試算ではかなり数字が違います。
日経産業新聞の記事には

調査会社のグランドビューリサーチは「脳テック」の市場規模が2025年に世界で約28億ドル(約3000億円)と、20年から倍増すると予測する。

引用元:AI発達、「感性」重要に、「脳テック」市場、25年に3000億円

このようにあります。

三菱総合研究所の試算とはかなり違う数字になりました。
これは何を「脳テック市場」に入れるが両者では違うからかもしれません。
なぜなら
「脳テック=ブレインテック」
は完全に新しい市場、というわけではないからです。

DX(デジタルとランスフォーメーション)という概念と同じです。
人の脳に関する既存の市場を侵食しながら規模を拡大するのがブレインテックです。
だから

  • どの部分や既存市場なのか
  • どの部分や新しいブレインテック市場なのか

などを決めることは難しいです。
よって、調査したり試算する各社によってブレインテックの定義などは任されている、というのが現実だと思います。

とはいえ、ブレインテックが将来の有望市場であるのは間違いありません。
ブレインテックがいち早く導入されるのは医療分野だと考えられています。
医療分野で働いている方は、今からブレインテックの動向をチェックしておいて損をすることは無いと思います。

サイト管理人 南研吾
サイト管理人 南研吾
インターネットを例にあげると、インターネットは金融、広告、コンテンツ分野で徐々に活用されはじめ、そのあと様々な分野に広がりました。
ブレインテックもまずは医療分野ではじまり、そこから徐々に他の産業に広がる可能性があると思います。
そのとき、DX(デジタル・トランスフォーメーション)のようにNX(ニューロ・トランスフォーメーション)やBX(ブレイン・トランスフォーメーション)という言葉が流行語になるかもしれませんね。

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