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アバター店員とはどんな仕事で、どんな風に働く職業なのか?

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「3密」をさけられ、タッチレスで接客の仕事ができる「アバター店員」という新しい職業について解説します。

具体的には仕事内容や働き方を事例などをあげながら解説します。

アバター店員は特に女性にとってメリットがたくさんある働き方なので、ぜひ読んでください。

サイト管理人 南研吾
サイト管理人 南研吾
この記事ではアバター店員になりたい方におすすめの求人情報などは解説していません。
アバター店員になって働きたい方は下のリンクから、求人情報サイトを探してください。
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アバター店員はどんな仕事?

まずはアバター店員とはどんな仕事なのかを説明します。

と言っても、もしあなたが接客の仕事をしているのならアバター店員の仕事内容は今のあなたがやっている仕事と同じです。

お店や施設などに来てくれたお客さんを接客するのがアバター店員の仕事です。
言い方を変えると、お客さんを「おもてなし」するのが仕事ともいえます。

普通の接客とアバター店員は仕事内容は同じですが、違う部分が二つあります。
それは

  • 接客するスタッフの身体
  • 接客するスタッフがいる場所

です。

それぞれどんな風に違うのかを説明します。

接客するのは生身の体ではなくアバター

まずは接客スタッフの身体(からだ)の部分の違いを説明します。

ふだんあまり意識しませんが、ふつう接客スタッフは自身の

  • 体(手や顔の表今日)

などをつかいお客さんを接客します。

言い換えると
「人は自身の体や声を操作して接客する」
ということです。

アバター店員ではこれが大きく変わります。
「アバター店員」の名前そのまま、アバターがあなたの生身の体の代わりにお客さんを接客します。

では、どうやってアバターが人の代わりに接客するのでしょうか。
利用するのはディスプレイ、つまり画面です。

画面は専門用語で「デジタルサイネージ」と呼ばれることもありますが、とくに難しいことを考える必要はありません。

アバター店員は
「大きなディスプレイ(画面)をつかって接客する」
このように考えてください。

大きなディスプレイに映るのは、接客する人のアバターです。
アバターには「分身」という意味がありますが、まさにアバターが分身となりお客さんを接客するのです。

下の画像を見てください。

空港内のアバター実験の様子

空港内のアバター実験の様子 JALのプレスリリースから引用

これはJALとパナソニックの協力によって空港内で実験的に行われた、アバターをつかった接客の様子です。

左右の搭乗ゲートの真ん中に移動式のディスプレイ画面が置かれています。
画面の中にはキャビンアテンダント風の女性のアバターが映っていますね。

このアバターがアバター店員ならぬ「アバター係員」としてお客を接客します。
アバター(が映っている機械)からは声も出せます。

サイト管理人 南研吾
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ディスプレイの種類によっては画面にアバターだけでなくお客さん向けの説明書や案内用の地図なども表示できます。

このような機械をつかい、アバター店員は人の体の代わりにアバターをつかって接客するのです。
人の体に触れるような接客はこのアバターからはできません。

しかし、接客の仕事のなかで人の手や体に触れるような仕事はそれほど多くありません。
いまではお金のやりとりでさえ

  • トレイの上で受け渡し
  • 自動釣銭機付きのレジ
  • キャッシュレス・カード決済

などがあるので、接客中にお客さんと手を触れ合うことは減っています。
なので、アバターでも生身の店員と同じように接客できる環境は整いつつあるのです。

アバター店員の身体について説明したので、次はアバター店員が働く場所について説明します。

ですが、その前にアバター店員の身体に関する情報の補足として
「アバター店員」と「アバターロボ」との違い
について少しだけ説明させてください。

「アバター店員」と「アバターロボ」との違い

アバター店員の話からは少しそれますが「アバターロボ」について少しだけ説明します。

「アバターロボ」のロボは「ロボット」のロボです。
すでに説明したようにアバターには「分身」という意味があるので、アバターロボには「分身ロボット」という意味があります。
つまり、アバターロボでは人の代わりにロボットが人の分身となり働いてくれます。

百聞は一見にしかずです。
人が専用の器具を装着してアバターロボを操作する様子を見てみましょう。

このように、アバターロボは人の動きをそのままマネして動くことができます。

アバター店員ができるのはディスプレイに映るアバターを通した

  • 音声をつかった会話
  • ディスプレイに情報を表示

などです。

対してアバターロボはロボの腕や指などのボディを細かく動かすことができます。
だからアバター店員よりもできる仕事の幅が広くなります。

例を挙げると、アバターロボは建設現場や介護施設などでの活躍が期待されています。
アバター店員は接客などのサービス業に向きますが、アバターロボは力を使ったり危険をともなう男性向きの仕事に向きます。

サイト管理人 南研吾
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変わった場所だと、アバターロボは酸素がない宇宙空間でも働けるので宇宙開発でも使われるだろうと言われています。

「アバター店員」と「アバターロボ」との違いをものすごく大雑把に説明すると

  • アバター店員は(人が操作する)アバターが仕事をする
  • アバターロボットは(人が操作する)ロボットが仕事をする

このようになります。

これからの時代、新しい働き方を報道するニュースなどで「アバター」という言葉が飛び交います。
アバターロボとアバター店員の違いで混乱しないようにと思い、アバターロボについて説明しておきました。

アバター店員なら自宅からでも接客できる

話をアバター店員に戻します。
最初にアバター店員の身体について説明したので、次は場所を説明します。

アバター店員の身体についての説明を思い出してください。
アバターはディスプレイに映っていました。
ということは「アバターが映っているディスプレイがある場所」がアバター店員の勤務場所となります。

サイト管理人 南研吾
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ディスプレイはかんたんに移動ができるので、勤務場所はどんどん変えられます。

では、アバター店員を操作する人はどこにいるのでしょう。

アバター店員はパソコンや専用機器などをつかって操作します。
だから
「パソコンや専用機器がある場所」
が勤務地となります。

パソコンや専用の機器は特殊でもないし、大きなものではありません。
ということは、アバター店員を操作する人はどこからでも働くことができる、ということですね。

ただし、絶対に欠かせない条件があります。
それは「インターネット」です。

アバター店員やアバターロボはインターネット回線を通して人の指示を受け、動きます。
だからインターネット回線がない場所では働くことができません。
インターネット回線さえ通っていれば、自宅からでも働くこともできます。

さきほどJALのアバター店員を紹介しましたが、あのアバターを操作する女性の様子を見てみましょう。

JALのアバター店員を女性が操作する様子

JALのアバター店員を女性が操作する様子 JALのプレスリリースから引用

パソコンを操作していることがわかりますね。
声をつかって接客するため、頭にはマイク付きのヘッドホンを装着しています。

こんな感じなら、自宅にある空いているスペースから仕事ができそうですね。

サイト管理人 南研吾
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操作する人の指示とアバターの動きに時差が生じないよう、インターネット回線は高速の方が仕事がしやすいです。

アバター店員の接客事例を紹介

ここまででアバター店員の雰囲気というか仕組みをざっくりわかったと思います。

ここからは、どんな場所でアバター店員が働いているかをチェックします。
つまり「事例」ですね。

JALのアバター係員がいる空港はすでに紹介したので、空港以内での活用事例を紹介します。

スーパーマーケット

大きなスーパーだと販売促進のため、お昼時とかにスタッフを店内に配置して試食販売をやっていますよね。
あの試食販売でアバター店員が導入されています[1]千葉日報:アバターで遠隔接客 “ウィズコロナ”に対応 浦安市のスーパー

新型コロナによって対面で試食販売をするのは難しいです。
もし強引にやったとしても、お客さんは食べてくれだけでなく、悪い印象を与えてしまいます。

だけど、アバター店員ならお客さんに嫌がられずに商品をアピールできます。
試食もしてもらいやすくなるでしょう。

スーパーでアバター店員が接客する様子

スーパーでアバター店員が接客する様子 千葉日報の記事から引用

家電量販店

家電量販店で数万円のモノを買うとき、売り場にいる店員さんに質問したりしますよね。
けどやっぱり新型コロナのことを考えると店員さんの近くにいって会話はしにくいです。
こんな状況のため、家電量販店でもアバター店員は導入されています。

アバター店員が導入されているのはビックカメラ有楽町店です[2]BCN+R:売り場のサイネージから「こんにちは!」、接客もテレワーク化の時代に

サイト管理人 南研吾
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有楽町店以外のビックカメラでもアバター店員は導入されています。

ただ、ここまで紹介したアバター店員とは違い画面に映っているのはアバターではなく店員さんです。
家電のような割と値段が高いモノを買うとき、アバターよりも生身の店員さんが映っていた方が買い物する人は安心してくれそうですね。

スタッフがディスプレイ越しに接客する様子

スタッフがディスプレイ越しに接客する様子 BCN+Rから画像を引用

居酒屋

わりと早い時期(といっても去年ですが)にアバター店員を導入して話題になったのが「AVASTAND(アバスタンド)」という居酒屋です。
けっこう話題になり、テレビのニュース番組などでたくさん取材されています。

ほんらい居酒屋などの飲食店では、店員が動画のようにお客さんと会話するのは禁止されています。
というのも、飲食店でのこのような会話サービスは「接客」ではなく「接待」とされているからです。
法律的にはいわゆる「キャバクラ」と同じような扱いになります。

けれど、アバスタンドでは接待しているのは人間ではありません。
画面のなかで動くアバターです。

だから普通の居酒屋として営業ができているのでしょう。

東急ハンズ

あの東急ハンズもアバター店員を導入しています[3]ニュースイッチ:NTTデータが店舗運営をデジタル化!「渋谷ハンズ」実証実験の中身

東急ハンズでは対面での説明が重要な化粧品売り場にアバター店員を導入しました。
東急ハンズの事例ではただアバターを利用するだけでなく、AI(人工知能)も使っているようです。

まだ実証実験中ということですが、もし実験結果が良いものだったら日本中の東急ハンズにアバター店員が導入されるかもしれませんね。

東急ハンズでアバターが接客する様子

東急ハンズでアバターが接客する様子 ニュースイッチから画像引用

とくに女性にとってメリットが多い働き方

ここまでアバター店員について仕組みや導入事例について説明しました。

アバター店員はまだ一部のお店や場所でしか導入されていません。
それでも、働く人にとってたくさんのメリットあります。

  • 自宅から働ける
  • 通勤や退社に時間を使わなくて済む
  • 安全に接客できる

などの特徴があるので、とくに子育て中の女性にとってはかなり働きやすい仕事のはずです。

新型コロナの流行状況に左右されますが、もしアバター店員が当たり前のように店舗にいる時代になったらアバター店員の求人が増えます。
アバター店員専門の求人情報サイトだって誕生するでしょう。

今は「メタバース」と呼ばれる仮想空間での仕事だって誕生しています。
これからは、むしろアバターで働くのが普通になることもあり得ます。

そんな時代にそなえ、ぜひアバター店員のニュース等をこまめにチェックしてください。
そうすれば、求人情報サイトに掲載されにくいような求人情報もキャッチできるかもしれません。

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